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Activity in Ehime
サイクリング、釣り、キャニオニング。どんな遊びも大自然のフィールドが受け止める
北側には瀬戸内海に面した平野が広がり、南側には西日本の最高峰・石鎚山を中心とした四国山地が連なる愛媛県。変化に富んだ地形と地質を持ち、海・山・川といった美しい自然に恵まれていることから、さまざまなアクティビティーには絶好の環境です。
サイクリストにとっては瀬戸内海の島々をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」をはじめとする素晴らしいサイクリングコースの宝庫であり、アングラーにとっては「忽那諸島」や「佐田岬」のような、瀬戸内海屈指のポイントが迷うほどあります。清流・仁淀川の上流域に広がる「面河渓」や四万十川支流の目黒川上流にある「滑床渓谷」は、渓流釣りやキャニオニングにも最適。愛媛県で四季折々の日本のダイナミックな自然を心ゆくまで楽しんでください。
Text:重藤貴志
サイクリストの聖地「しまなみ海道」で、多島美を満喫
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」は、西瀬戸自動車道・生口島道路・大島道路から構成される全長約60キロの自動車専用道路です。四国と本州の間に架かる本四連絡橋のうち、自転車・歩行者専用道(サイクリングロード)と原付道が整備されているのはこのルートだけ。美しい瀬戸内海に浮かぶ緑の島々を眺めながら雄大な橋を走ることができるとあって、世界各国から多くのサイクリストが訪れる「聖地」となっています。
愛媛県今治市から「瀬戸内しまなみ海道」を出発すると、最初に渡る橋が全長約4.1kmの「来島海峡大橋」です。3つの長大橋梁から構成された世界初の3連吊橋で1999年に開通しました。橋の上からは瀬戸内海国立公園の景勝地として知られる来島海峡の絶景を楽しむことができるほか、夜間にライトアップが行われる日もあり、昼と夜では異なる表情を見せてくれる点も魅力の一つです。
風光明媚な瀬戸内海を6つの島に架かる7つの橋と渡船で縦断する「瀬戸内しまなみ海道」。レンタサイクルや休憩所なども充実しており、ビギナーからベテランまで満足できる、ここでしか味わうことができない最高の体験が待っています。
来島海峡大橋
- 住所 愛媛県今治市砂場町から大島間
- 電話番号078-291-1033(公益社団法人 今治地方観光協会)
- URLhttps://www.oideya.gr.jp/spot/area_imabari/view/kurushimakaikyo.htm
瀬戸内海の島々は、釣り人を魅了するポイントの宝庫
瀬戸内海の安芸灘と伊予灘との間に位置する「忽那諸島」は、大小30以上の島々で構成されており、全域が瀬戸内海国立公園に指定されています。
島々の間を流れる複雑な潮流がつくった地形は、バラエティー豊かな魚たちが生息するポイントの宝庫。初心者でも釣れるアジやキスをはじめ、メバルやカサゴ、カレイやアイナメといった根魚、玄人好みのグレやチヌ、マダイなど、年間を通じてさまざまなターゲットを狙うことができるため、多くの釣り人の心を捉えて離しません。
「忽那諸島」に9つある人が住む島のうち、もっとも大きな面積を持つ島が「中島」です。温州みかんや伊予柑、カラマンダリンなど、いろいろな種類を栽培し「柑橘の花香る島」として知られるいっぽう、点在する大浦港・神浦港・西中港の突堤、砂浜や岩場などは、いずれも絶好の釣り場として人気を集めています。
そのほか、愛媛県の海釣りで押さえておきたいのは、四国の最西端に位置する日本一細長い半島「佐田岬」です。近年は大物アジの漁場として有名になりましたが、アオリイカやタチウオ、ハマチやマダイなども魚影が濃く、ファミリーフィッシングから本格的な磯釣りまで楽しむことができます。釣り禁止、立ち入り禁止などのエリアに注意して、ゴミは持ち帰りつつ、釣りを楽しみましょう
エメラルドグリーンの渓流で釣りを楽しむ「面河渓」
西日本最高峰の石鎚山を中心に、標高1,500m級の山々が連なる四国山脈。ここを源流とする清流・仁淀川の上流域に広がる「面河渓」は四国でも最大規模の渓谷です。
石鎚国定公園や面河・四国カルスト自然休養林にも指定されている雄大な自然は息を呑むような美しさ。水質ランキングで日本1位に選ばれた仁淀川の上流だけあって、エメラルドグリーンに輝く水の透明度は折り紙つきです。遊歩道からでも白い石灰岩の川底や魚の姿が見え、秋になれば紅葉との見事な対比に歓声を上げる観光客も少なくありません。
「面河渓」には、小さな滝や深さの異なる淵がいくつも点在するため、イワナやヤマメ、アマゴといった渓流魚には絶好の環境です。餌釣やフライ、テンカラやルアーなど、さまざまな方法を試すことができ、シーズンともなれば全国から訪れた多くの釣り人たちが大物を目指して入渓します。変化に富んだ絶景が続く四国有数の渓流釣りスポットのひとつ「面河渓」(渓流釣りには面河川漁業協同組合発行の鑑札が必要です。またゴミは持ち帰りましょう)。渓流を登っていくルートによっては危険を伴う場所もあるため、初心者はベテランと一緒に行動することをおすすめします。
全長約40mの一枚岩によるスライダー。大渓谷でキャニオニング
日本三大清流のひとつにも挙げられる四万十川の支流・目黒川の上流にある「滑床渓谷」は、長年の侵食によって磨かれた、花崗岩の滑らかな川床を名前の由来とする愛媛県屈指の大渓谷。風化によって生まれた不思議な模様が見られる「出合滑」や「千畳敷」に清らかな水が流れる光景は一見の価値があります。
通常の沢登りとは逆に渓谷を下るアドベンチャースポーツ「キャニオニング」にはぴったりの場所で、全長約12kmのうち、滝を滑り降りるスライダースポットが豊富な点も「滑床渓谷」の醍醐味のひとつ。子どもでも楽しむことができる緩やかな傾斜の滝、S字コーナーを思わせるスリル満点な滝など、自分の技量や体力に応じたチャレンジが可能です。
「滑床渓谷」のシンボルであり「日本の滝100選」に選ばれた「雪輪の滝」も滑り降りることが可能で、全長約40mという日本最大級のスライダースポット。すぐ横にある「落合淵」も自然がつくりだした素晴らしいパイプスライダーです。家族連れからソロのチャレンジャーまで満足できる最高の「キャニオニング」体験が、あなたを待っています。
Experience Ehime

Food & Drink in Ehime
豊穣な大地と2つの海の恵みが自慢の味になる
愛媛県は温暖な気候のため、柑橘類の品目数と収穫量が日本一。また日本酒の名産地としても知られており、37の蔵元が醸す地酒はいずれも絶品。瀬戸内海に囲まれているため、「鯛めし」や新鮮な魚介を提供するお店も数多く軒を連ねています。独自の発展を遂げた「今治やきとり」や「せんざんき」などのご当地B級グルメも絶品。愛媛県の懐の深さを「食」からも実感してください。

Culture in Ehime
歴史に刻まれる、洗練された日本文化の宝庫
愛媛県にはさまざまな文化遺産が受け継がれています。「松山城」や「大洲城」は、当時の城郭建築をいまに伝える貴重な文化遺産。日本最古の温泉のひとつ「道後温泉」は、世界中から高い評価を受けています。また、四国八十八ヶ所霊場に含まれる「岩屋寺」や「石手寺」も、一度は訪れる価値がある個性的な寺院です。絢爛豪華で幻想的な『西条まつり』や勇壮で迫力ある『新居浜太鼓祭り』も、忘れられない体験になるでしょう。